お役立ちコラム

渡辺通裏路地通信

福岡をもっと楽しむためのコラムです♪

アクセス天神のスタッフが、福岡の街をもっと楽しんでもらえる情報や、ウィークリーマンション活用方法など、お役にたてる情報をコラム形式でお届けします。
これを読んで、もっと快適な旅を楽しんでくださいね!

第14回街歩きのススメ(2010/4/12)

毎日暖かく、気持ちのよい日が続いていますね。
皆様もお変わりなくお過ごしのことと存じます。
当館では、この時期にもビジネスや観光で多くのお客様にご滞在頂いておりますが、今回は、ご滞在中のちょっとしたお時間を利用して、天神・博多の歴史を味わって頂く「街歩き」をご提案したいと思います。

アクセス天神周辺

以前にもご紹介しましたが、当館は天神と博多の間の細い路地沿いにございます。この細い路地、一見何の変哲もない道ですが、実は江戸時代に整備された古い道なんです。数分博多の方向に歩いて頂くと、約400年前に活躍した戦国武将、豊臣秀吉の「太閤町割」で作られた道につながっています。

当時の博多は、明・朝鮮などとの貿易で栄え、巨万の富が集まるため、戦国武将の争奪の的となり、幾度となく戦乱による火災に見舞われました。
そんな中、九州を統一した秀吉が、荒廃した博多の町を見て都市再建の「町割り」を命じ、経済復興のために商業保護の方針をうち出したのです。

ちなみに、福岡三大祭りのひとつ「博多祇園山笠」の運営は、この当時の「町」、また町の集まりである「流」を基礎としています。山笠と聞くと、何だか歴史が身近に感じられますね。

住吉神社へ…徒歩5分

1300年の歴史を誇る博多の住吉神社は、総本社である大阪の住吉大社、下関の住吉神社と共に「日本三大住吉」のひとつとされています。中でも博多の住吉神社は、全国に約2000社ある住吉神社の中で、最も古い神社であると言われています。

ちなみに、現在の本殿は黒田長政が1623年に再建したもので、国の重要文化財です。
都会の喧噪の中、ゆったりとした時を過ごせる場所です。
お忙しい皆様にこそ、ぜひともオススメしたいスポットです。

春吉橋へ…徒歩12分

「春吉橋」って、実は2つあるんです。ご存知でしたか?
「昭和生まれの春吉橋」と「江戸時代生まれの春吉橋」、この2つが並んで存在しています。
どうしてこのようなことになっているのでしょうか?
これには、博多っ子の熱き想いが関係しているんです。

新しい春吉橋が昭和23年に建設されたのに伴い、古い春吉橋は名称を譲って撤去される予定でした。 しかし、旧春吉橋の歴史は古く、架けられたのはなんと江戸時代(1678年)。
しかも、橋脚に花崗岩(かこうがん…御影石のこと)を使用するなど、日本古来の石組工法で造られた大変貴重な建造物だったのです。

このような歴史のある橋を消滅させてはならない!と地域住民たちが声を上げ、旧春吉橋は「中洲懸橋」と名前を変えて存続されたのです。
その後、中洲懸橋は平成元年に開催されたアジア太平洋博覧会を前に、新しく架け替えられました。 その際、旧橋の石材を使用し、ガス灯の照明を設けるなど、昔の面影を残すように工夫されています。 ぜひ、仲良く並んだ新旧の春吉橋を見比べてみてくださいね。

天神地下街へ…徒歩5分

さて、皆様におなじみの天神地下街にも歴史の名残がございます。天神地下街って、どのくらいの長さがあるか、ご存知でしょうか?答えは約600メートル。

2005年に地下鉄七隈線の開業とともに延長され南北に伸びる地下街ですが、1番街から12番街までに150以上のショップが並んでいます。実はこの中で7番街から8番街にかけての壁面だけが、石垣になっているのです。
ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんね。

この場所は「石積みの広場」と呼ばれており、江戸時代の「肥前堀」をイメージして造られています。
「肥前堀」とは、天神西通りから薬院新川にあった幅約50メートルの堀のことで、ちょうど地下街のこの場所を通って東西に延び、両岸には石垣が築かれていました。 現在では埋め立てられている肥前堀ですが、福岡市役所庁舎の南側半分は、当時の堀の上に建っているということになります。

現在では、九州随一の街として近代的なビルが建ち並ぶ天神・博多の街ですが、新しさの中にも古き時代が共存し、意外なところに歴史のストーリーが隠されています。
そんな魅力が売りの当館周辺ですが、近年では区画整理が進み、古い路地が消えつつあります。当館の前にも、新しい道路ができました。
便利になるのはとても嬉しいことですが、その反面、寂しいことでもあります。
この路地が元気なうちに、ぜひとも散策をお楽しみいただきたい…。
そんな思いで、皆様のお越しをお待ちしております。
フロントでは、この他にも色々な街歩きコースをご提案できますので、どうぞお気軽にご相談くださいね。

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