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コラム 2024/03/03
筥崎宮の春季社日祭:博多の伝統的なお潮井取りの神秘

こんにちは。
春の訪れを感じる頃、筥崎宮では春季社日祭が行われます。

この社日祭は、春分の日に最も近い戊の日に行われ、五穀豊穣や家内安全を祈願する重要な行事です。
そして、この日の特別な行事のひとつが、お潮井取り(お潮井汲み)です。
 

お潮井取りとは、箱崎浜の真砂を頂いて自宅へ持ち帰る儀式です。
箱崎浜は筥崎宮の御神域であり、その真砂は古くから神聖視されています。
お潮井取りは、この神聖な真砂を清め祓って参る行為であり、特にこの日のお潮井はその効力があるとされ、多くの参拝者が早朝から訪れます。
 

博多では、お潮井(真砂)を竹で編んだかごに入れ、玄関や戸口に備えて災難除けを願う地方習俗があります。
また、田畑にまいたり、家の建て替えに際して敷地にまくなど、このお潮井の信仰は古くから博多の日常生活に根付いています。
 

さらに、博多祇園山笠の際にも、神事の無事を祈るために箱崎浜のお潮井を取りに来ることが知られています。
これらの伝統的な行事は、博多の文化や信仰を象徴しており、地域の人々にとって重要なものです。
 

春季社日祭のお潮井取りは、博多の伝統を感じることができる貴重な体験です。
筥崎宮で行われるこの神秘的な儀式に参加して、春の訪れと豊かな祝福を感じてみてはいかがでしょうか。







 
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