こんにちは。
岩田屋三越美術画廊で開催されている展覧会をご紹介します。
 

1. 三嶋哲也氏とその独自の制作スタイル

三嶋哲也氏は画業30年を迎え、長年培ってきた技術と独自の表現力を結集した個展を福岡で開催しています。
彼の作品は一切の写真を使用せず、実物を目の前にして描くことを徹底するスタイルをとっており、まるでその場に存在しているかのような迫真の質感と鮮やかな色彩が特徴です。
また、彼は自身が監修したオリジナルの絵具「VENUS」を使用し、15世紀の古典技法を現代に蘇らせる取り組みを続けています。

 

2. 失われた古典技法への挑戦

三嶋氏はレオナルド・ダ・ヴィンチやラファエロといった巨匠たちの技法を研究し、それを現代に再現しています。
特に、細密な質感表現と光の捉え方には伝統的な技術が色濃く反映されており、過去の技法を日本人としての美意識で昇華した作品群は必見です。
この巡回展には新作も含まれ、三嶋氏の古典技法と現代的な感性が融合した作品が一堂に会します。

 

3. 作品の見どころと質感へのこだわり

今回展示される約30点の作品は、人物画から静物画まで幅広いジャンルにわたり、各作品がまるで現実の一部のように感じられます。
三嶋氏の作品は、描かれた対象物の質感をあらゆる角度から表現し、その美しさを引き立てます。
特に、独自の筆遣いと絵具の重ね塗り技法によって実現する光沢や立体感には、思わず引き込まれることでしょう。

 

4. 三嶋哲也氏の経歴と受賞歴

長野県出身の三嶋氏は、中央美術学園卒業後、国内外で多数の個展を開催し、多くの受賞歴を持っています。
彼は、日本人として初めて「2nd International ARC salon Competition」の静物画部門でHonorable Mention賞を受賞するなど、国際的にも高い評価を受けてきました。
また、自らの作品のためにオリジナルの絵具や筆を開発するなど、画家としての探究心を持ち続けています。

 

5. 展覧会詳細と会場情報

三嶋哲也氏の個展は東京、名古屋に続き、福岡にて開催されています。
この貴重な巡回展は、古典と現代が融合した作品を間近で鑑賞できる絶好の機会です。
会場では三嶋氏が長年磨き上げてきた技術を目の当たりにし、彼の作品に込められた情熱とこだわりを感じ取ることができるでしょう。

 

6. 展覧会の楽しみ方

本展覧会では、作品ごとに質感や光の表現が異なるため、じっくりと時間をかけて鑑賞することをおすすめします。
また、作品に使用された「VENUS」やオリジナル筆の展示も行われる可能性があるため、三嶋氏の技法の奥深さを体感することができます。