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コラム 2025/07/27
「天神」の名前の由来に出会う旅──水鏡天満宮で感じる福岡の歴史と静けさ
こんにちは。
 

福岡の中心地「天神」といえば、九州最大の繁華街として知られ、買い物やグルメ、イベントなどで日々多くの人々が行き交うエリアです。

ですが、その地名のルーツをご存じでしょうか?

 

実は、「天神」の地名は、菅原道真公を祀る水鏡天満宮(すいきょうてんまんぐう)に由来しているのです。

 

今回は、にぎやかな街のすぐそばにたたずむこの小さな神社に焦点をあて、歴史と静寂を感じられる“もうひとつの天神”をご紹介します。

 


 

■ 菅原道真と「水鏡」の由来

 

水鏡天満宮が祀るのは、「天神様」として親しまれている菅原道真(すがわらのみちざね)公。

学問の神様として有名で、全国の天満宮の総本社は太宰府天満宮ですが、この水鏡天満宮は、天神の地名の由来となった特別な場所でもあります。

 

時は平安時代。政争に敗れて太宰府に左遷された道真公は、その道中、現在の福岡市天神の地で川の水面に己の憔悴した顔を映し、深く嘆いたと伝えられています。

この逸話が神社の名前「水鏡(すいきょう)」の由来です。

 


 

■ 街の喧騒を忘れる、ビルの谷間の聖地

 

水鏡天満宮は、天神駅から徒歩5分ほどの場所にありますが、周囲を高層ビルに囲まれてひっそりと佇んでおり、まさに「都会のオアシス」のような存在です。

 

境内に足を踏み入れた瞬間、車の音や人の声がふっと遠くなり、木々のざわめきと鳥の声に耳を傾けたくなる、不思議な静けさに包まれます。

 

ビジネス街のど真ん中にあるとは思えないほどの落ち着きに、多くの人が「ほっとする」と口を揃えるのも納得です。

 


 

■ 黒田長政が移した「東の守り神」

 

この水鏡天満宮は、もともとは現在の今泉の地にありました。

それが現在の場所に移されたのは江戸時代初期。

 

初代福岡藩主・黒田長政が、福岡城の鬼門(東北)の方角を守る「東の鎮守」として、現在地に神社を遷座させたのです。

 

黒田長政といえば、関ヶ原の戦いの功績で福岡藩を築いた戦国武将。

その彼が、学問の神様である道真公の霊力を都市の守り神として厚く信仰していたことがわかります。

 


 

■ 受験・試験前に訪れたい「学問の神様」

 

言うまでもなく、道真公は学問・受験の神様として有名です。

水鏡天満宮も、合格祈願や学業成就を願う学生たちにとっては大切な祈りの場。

 

絵馬掛けには、「志望校合格」「国家試験突破」などの文字が並び、季節を問わず、真剣なまなざしで参拝する人の姿が見られます。

 

太宰府天満宮ほど混雑せず、アクセスも良好なため、地元の学生やビジネスパーソンに密かに親しまれている神社でもあります。

 


 

■ アクセスと基本情報

 

  • 【名称】水鏡天満宮(すいきょうてんまんぐう)

  • 【住所】福岡市中央区天神1-15-4

  • 【アクセス】福岡市地下鉄「天神駅」4番出口から徒歩約5分

  • 【電話】092-741-8754

  • 【参拝時間】通年(夜間は閉門)

  • 【料金】参拝無料(お守りや絵馬は授与所で別途)

 


 

■ まとめ:天神のルーツに触れる5分間の歴史散歩

 

華やかでにぎやかなイメージが強い「天神」ですが、その名の由来は、実は人の心の葛藤や祈りの歴史から始まっていたのです。

 

水鏡天満宮は、福岡の「表」と「裏」を同時に感じられる場所。

ちょっとした空き時間に、歴史にふれる静かな時間を持ちたい方にはぴったりのスポットです。

 

ぜひ、あなたも街の喧騒を背に、水鏡の前で心を映してみてください。

そこには、今も変わらず天神様のまなざしが宿っています。


✴︎イメージ画像
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