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コラム 2025/10/03
「博多おくんち2025」開催!式年遷宮で迎える特別な秋――櫛田神社を彩る御神幸と千灯明の光

こんにちは。

秋の訪れとともに、博多の街を包むのは櫛田神社の秋季大祭「博多おくんち」。

唐津・長崎と並ぶ「日本三大くんち」の一つとして知られ、1200年の歴史を誇る伝統行事です。

今年2025年は、第四十九回式年遷宮上遷宮大祭という節目の年。

まさに、例年にも増して荘厳で華やかな祭りになること間違いなしです。

 


 

■ 「博多おくんち」とは ― 豊穣と感謝を祈る秋の神事

 

櫛田神社は、博多の総鎮守として古くから人々の信仰を集めてきました。

「おくんち」とは「御供日(おくにち)」が語源といわれ、五穀豊穣への感謝と豊かな実りを神に捧げるお祭りです。

博多では平安時代よりこの行事が行われ、地域の繁栄を祈る秋の風物詩として人々に受け継がれてきました。

 

そして今年は、式年遷宮という20年に一度の神事の年。

神殿を新たにし、神の御霊を移す「上遷宮大祭」が博多おくんちと同時に開催されるため、例年以上に盛大な催しが予定されています。

 


 

■ 圧巻の「御神幸(おくんちパレード)」― 博多の街を彩る神の行列

 

毎年、博多おくんちのハイライトとして多くの人々が楽しみにしているのが、御神幸(おくんちパレード)

2025年は10月25日(土)午前10時、櫛田神社を出発します。

 

雅やかな牛車に引かれた神輿が、博多の街をゆっくりと進み、秋の陽光に金色の装飾が輝きます。

沿道からは「おめでとうございます!」と声援が飛び交い、拍手と笑顔があふれます。

まさに、博多の心と誇りが一つになる瞬間

 

17時頃には「着輿祭」が本殿で執り行われ、荘厳な1日の締めくくりを迎えます。

 


 

■ 幻想的な「千灯明」― 秋の夜を包む光の祈り

 

10月22日・23日の夜、櫛田神社の境内を照らすのは、無数の灯明(とうみょう)

その数、およそ数千の灯

 

風に揺れる小さな灯火が、闇夜にゆらめき、幻想的な世界を描き出します。

参拝客はその光の中で静かに手を合わせ、家族や友人の幸せを祈る。

まさに「光の神事」と呼ぶにふさわしい、心洗われるひとときです。

 

この日は同時に「五穀豊穣市」も開催され、福岡青果市場や鮮魚市場の協賛による新鮮な食材の販売や甘酒の無料接待も行われます。

 


 

■ 格闘技神事も健在 ― 剣道・相撲・柔道大会

 

博多おくんちは神事だけでなく、武道の奉納も特徴的です。

 

  • 奉納剣道大会:10月5日(日)

  • 奉納相撲大会:10月10日(金)

  • 奉納柔道大会:10月11日(土)

 

いずれも櫛田神社の境内で開催され、雨天時は博多小学校体育館で実施。

若者たちの熱気と、神前に奉納される真剣勝負の空気が会場を包みます。

 


 

■ 博多灯明ウォッチング ― 博多全体が光に包まれる夜

 

10月18日(土)は、博多一帯が幻想的な光に包まれる「博多灯明ウォッチング」も開催されます。

櫛田神社でも18時から21時にかけて灯明が灯され、秋の夜を彩ります。

 


 

■ 甘酒の無料接待も! 五穀豊穣市・奉祝餅撒き

 

10月23日には、恒例の「甘酒の無料接待」が行われます(10時〜16時)。

櫛田神社敬神婦人会の奉仕によるもので、参拝者の心をほっと和ませる人気の企画です。

 

さらに、翌24日(金)には「奉祝餅撒き」も開催。

五穀豊穣を祝いながら、子どもたちの歓声が響く福岡らしい温かい風景が広がります。

 


 

■ 開催情報まとめ

 

  • 開催期間:2025年10月5日(日)〜10月25日(土)

  • 開催場所:博多総鎮守 櫛田神社(福岡市博多区上川端町1-41)

  • アクセス

    • 地下鉄七隈線「櫛田神社前駅」徒歩2分

    • 空港線「祇園駅」「中洲川端駅」徒歩6分

    • 西鉄バス「キャナルシティ博多前」徒歩2分

  • 料金:観覧無料

  • 問い合わせ:櫛田神社社務所(TEL:092-291-2951)

 


 

■ 博多の魂が宿る秋祭りへ

 

「おくんち」は、単なる神事ではなく、博多という街の誇りと感謝の象徴です。

1,200年もの間、人々が豊穣を祈り、平和を願い、祭りを通じてつながってきた。

その想いが、今もこの街に息づいています。

 

今年は式年遷宮という特別な節目の年。

ぜひ、光と祈りに包まれた博多の秋を感じに、櫛田神社を訪れてみてください。

✴︎イメージ画像です。

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